「a lot of」は多くの方が知っている通り可算名詞でも不可算名詞でも使える便利なフレーズです。
それではほとんど同じような使い方ができる英語のフレーズはなんでしょうか?
「many」は同じく「多くの」を意味しますが、これはご存じのように可算名詞にしか使えないですよね。
〇There is a lot of water in the lake.
✖There is many water in the lake.
「a lot of」の代わりに「a bunch of」を使ってみよう
「a lot of」と同じように可算名詞でも不可算名詞でも使えるのが 「a bunch of 」です。
この二つのフレーズはしばしば同じ意味で使われるのですが、少し注意して使ったほうがよい点があります。
トーンやフォーマルさに微妙な違いがあり、それが使い分けに影響することがあるのです。
「a lot of」と「a bunch of」の使い方の違いは?
「a lot of」はより中立的で、フォーマルな文脈でもインフォーマルな文脈でも使うことができます。
汎用性があり、ほとんどの場面で使うことができます。
「a bunch of」はよりインフォーマルで口語的な言い方です。
カジュアルな会話でよく使われ、時には少しリラックスした、またはインフォーマルなトーンになることもあります。
フォーマルな場面では
会議にたくさんの人が出席しました。
共有したい情報がたくさんあります。
インフォーマルな場面では
パーティーに大勢の人が集まったんだ。
決断を下す前に、たくさんのアドバイスが必要なんだ。
「a bunch of」を使う上での注意点
ほとんどの場面では、あまり問題なくこの2つを使うことができますが、文章を作成したり、公の場でのスピーチでは、一般的に 「a lot of」が使われる傾向があるようです。
しかし、「a bunch of」が決して使われないということはありません。
9月11日のアメリカ大統領候補討論会で、候補の一人であるKamala Harris氏はもう一人の候補者であるDonald Trump氏の発言について、
(討論会を聴いている)皆さんは嘘八百を聞かされることになる。
と言っています。
この発言でもわかる通り、「a bunch of」は公の場面でも使われています。
これは討論会を堅苦しくしないで、ざっくばらんに話したい、というHarris氏の思いから出た言葉でしょう。
「a bunch of」を使う時の留意点は
「a bunch of」はたくさんの同じ種類・ジャンル・区分の時に使えるということです。
もともと「bunch」は「束」と言う意味なので、イメージとしては、何かが(例えば「藁」)が束になっているような、集まっているような感じを表現したい時に使われます。
不可算名詞にも使えるのですが、そういったイメージがあるため、使う名詞によっては違和感を抱かせる場合があるため、不可算名詞にはあまり使われないということが言えます。
その他「たくさんの」を表現する言葉
「たくさんの」「大量の」を意味する英語の言い方はいろいろありますが、そのいくつかを紹介します。
「lots of」可算名詞でも不可算名詞でも使える
「a ton of」または「tons of」可算名詞でも不可算名詞でも使える
「plenty of」可算名詞でも不可算名詞でも使える (「必要なだけ十分にたくさん」という含意があります。 例えば、会場の全員にいきわたる数の(たくさんの)お土産がある)
※ネット上では「a plenty of」という使い方をしている場合が見受けられますが、「a」を入れるのは間違いですので気を付けてください。
「a large number of」可算名詞の複数形の時に使える(a large number of birds)
「a great deal of」不可算名詞に使える(a great deal of dust)