at that timeとback thenのニュアンスの違い [音声付例文で発音も覚えよう]

at that timeとback thenのニュアンスの違い

「at that time」と「back then」は、どちらも過去の特定の時点を指すときに使われる表現ですが、使い方には少し違いがあります。

今回はこの違い、ニュアンスの違いについてお話します。

「at that time」と「back then」の違いは何?

どちらの表現も「当時は」と訳すことができますが、その使い方にはニュアンス的に異なる意味を持っています。

それぞれの表現を見てみましょう。

at that time

この表現はより限定的な期間で、過去の特定の瞬間や時期を特定するためによく使われます。
より焦点を絞った、あるいは特定の時間枠を表す時に使われます。

例えば「高校生の時は」とか「ニューヨークに滞在していた当時は」とか「何かの状態にあった期間のその当時」というように、ある特定の期間を示す場合などです。

I met her at that time when I was working in New York.
ニューヨークで働いていた時、彼女に会った。

The company was facing financial difficulties, and at that time, we were uncertain about our future.
会社は経営難に直面しており、当時は(経営難にあった時期は)将来が不安でした。

I was studying abroad, and at that time, I had the opportunity to immerse myself in a different culture.
私は留学中で、当時は異文化に浸る機会がありました。

back then

この表現はもう少し一般的で、過去のより長い期間や、あまり正確に定義されていない期間を指すのに使われます。
必ずしも詳細が特定されていない時代を振り返るような感覚で使います。

例えば、「あの頃」とか漠然とした過去の時期を表現する場合です。

Back then, life was simpler, and we didn’t have all these technological distractions.
あの頃は生活がもっとシンプルで、技術的な気晴らしもなかった。

Back then, people relied on printed maps to navigate instead of GPS devices.
当時、人々はGPS機器の代わりに印刷された地図を頼りに移動していました。

We didn’t have smartphones back then, so communication was mostly through landline phones or face-to-face interactions.
当時はスマートフォンもなく、コミュニケーションは固定電話か対面が中心だった。

まとめ

どちらの表現も過去に言及する感覚を伝えますが、「at that time」はより具体的で期間的に焦点を絞る傾向があり、「back then」はやや一般的で、より広い時間枠を指すことができます。
どちらを選ぶかは、文脈や伝えたい詳細のレベルによる、ということになります。

 

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