IIBC発行のTOEICの公式問題集、とっておきの役に立つ勉強法とは
各公式問題集の違いとは?
現在、新テスト形式に対応したTOEIC®L&Rの公式問題集は、1~9が販売されています。
表紙の色に違いがありますが、構成内容は大きな違いはないです。
3〜9には音声データがダウンロードできるようになりましたので、スマホに取り込んで通勤中にも勉強ができます。
また、各問題集に収録されている問題の難易度は異なっていますが、これは実際のテスト実施においても年毎にだんだん難しくなってきている傾向が見受けられますので、できたら新しい巻を勉強するのがいいと思います。
TOEIC®L&Rの公式問題集の表紙にはそれぞれ1巻から9巻までを表す数字が大きく表示されています。
⇧上記はIIBC発行のTOEIC®L&Rの公式問題集の第9巻です。
⇩下記はIIBC発行の「新公式問題集」の第5巻です。
内容的には公式問題集とほとんど似ていて、こちらも2枚のCDが付いています。
公式問題集も新公式問題集どちらもCDの内容・問題を聴きながら本番さながらの体験ができるようになっています。
IIBCが出している本ですからどれもそれなりに利用価値は高いと思います。
効率的に高いスコアを得るためには、本番と同じレベルの問題集である必要があります。
まずは、TOEIC®L&Rの公式問題集各号の特徴は
・問題の形式(パート分け)は同じだが、問題の難易度が異なる
・本体の構成に変化なし(全てテスト2回分と解説)
・3巻目から音声データのダウンロードが可能
・問題集の番号が5〜9は難易度が高め
以上のようにまとめることができます。
youtube動画に投稿されているTOEIC対策動画について
最近はyoutube動画の中には、実際のTOEICテストにおいて回答がわからなかった場合に、選択枝のどれを選ぶのがいいか、とか、勘に頼る選び方、などの内容が投稿されています。
しかしTOEICのテストでは回答に法則性は全くないですし、たとえ勘に頼って選んだ回答がたまたま正解だとしても、それはたまたま当たっただけで、自分の本当実力ではないのです。
ですので、youtube動画に投稿されている動画内容はほとんど役に立たないと考えたほうがいいです。
そのような動画を見ている時間があったら、単語を一つでも多く覚えたほうがよっぽどテスト対策になります。
せっかく費用を出して受験するのに、客観的な自分の実力が図れないのでは受験する意味がありません。
TOEIC公式問題集のなかで1冊を選ぶとしたらどれがいいのか
公式問題集はどれがいいのか、という問題は最新のものが良いと思います。
1冊だけの購入の場合は、その1冊は最後までやりましょう。
そして最低でも2度ややってみましょう。
そうすることによって、TOEICテストの問題と解答の傾向がつかめます。
TOIECテストは問題と解答に直接的な結びつきがない場合が多いので、回答を見つけることがすんなりとできなくなっており、難しくなっています。
ですから問題を完全に理解したうえで、さらにその問題の解答を導くために頭をもうひとひねりする必要があります。
問題集にはこのような捻った問題と解答の例がいくつも出ていて、考え方も載っていますので、実際のテストで回答を導き出すためにはたいへん参考になると思います。
問題集をやるうえで注意することは、問題集に直接回答を書くのではなく、別のA4判の紙を用意して、その紙に問題集にある問題番号を書き込んで回答していく、という方法をとるのがいいです。
問題集に回答を記入してしまうと、記入した回答が残ってしまいます。
各パートの難易度について – 徹底的に直近のものをやり込みましょう
ここからは、各パートの難易度について説明していきます。
まず、リスニングパートではパート2の難易度が上昇しています。
パート2の形式は、紙に設問と選択肢が記載されておらず、音声を聞いて後に続く文章を選ぶものです。
このパート2は、答えが直接的ではなく、間接的であるというのが最近の傾向であり、聞き取ることができるだけでは、正解に繋がらないということがあります。
公式問題集7・8・9のパート2は、最新試験の傾向と難易度に準拠しています。
また、パート3と4については、イラストや図、表を用いた視覚的な問題になっており、難易度がかなり上がっているように感じるので、集中的に取り組む必要があります。
次にリーディングパートでは、パート8の長文穴埋問題とパート7の読解問題が難化傾向にあります。
パート6は4つの選択肢から空所に入るものを選ぶ問題です。
特に空所に1文を挿入する問題は、設問を全て読まなければ解けないこともあり、確実に答えを絞るのが難しいです。
800点を超えている人でも、癖のある問題に悩まされるのがパート6の特徴でしょう。
各問題集についてまとめると、どれも同じ形式ですが難易度と傾向に違いがあります。
当然ですが、新しい問題集の方が、本番に近い状態で対策することができます。
近年のテストでは、問題と解答の選択肢の関連をよく汲み取って、問題文の言外にある意味を探し出して回答するような問題が増えていますので、集中力が必要です。
このような意味からも、youtube動画のTOEIC対策の投稿はほとんど役に立たないと思ったほうがいいです。
TOEICテストの点数・スコアとその実力度はどのくらいか
TOEICスコアでわかる英語力については下の表を参考にしてくだだい。
200点台 中1の英語もわからない
300点台 中学英語もあやふや
400点台 中学英語の基礎はわかる(日本人大学生の平均レベル)
500点台 中学英語はひと通り理解できる
600点台 高校英語の基礎は理解し、ゆっくりであれば日常会話ができる
700点台 日常会話やビジネス英語を理解できる
800点台 ビジネス英語を理解し、やりとりもできる
900点台 英語を何不自由なく使いこなせている
日本人の平均は「400点台」と言われています。
このスコアに近づくためには、最低でも中学英語の理解が欠かせません。
TOEICテストの受験頻度はどれぐらいがいいか
TOEIC®テストは年に10回以上実施していますので、4か月毎に3~4回の受験をすることをお勧めします。
各テストには難易度がありますので、一回だけの受験ですと自分の実力を知るのに正確性に欠けるでしょう。
数回受験することにより実際の実力がはっきりわかると思います。
次回のTOEICに向けてしっかり対策をして、TOEIC本番で対策の成果を確かめ、そこで得た改善点を再度、次のTOEICまでに対策することが得点を高くしていく秘訣です。
「なかなか学習時間を確保できない」という方は、通勤時間を学習時間に充ててみたり、カフェで勉強をしたり、工夫をしましょう。
TOEICテストの受験頻度としては毎月受けるとなると前回の反省の時間が十分ではないまま再受験することになり、前回との間の準備期間が短すぎます。
また、あまり感覚をあけてしまうとテストの緊張感が初回時の時と同じような状況に戻ってしまう可能性があります。
また、問題の難易度はテスト毎に異なっています。
非常に難しいときもありますし、比較的回答しやすい時もあります。
実際のテストの雰囲気を体験することで、次回のテストでの緊張が減少し、前回の試験でよくわからなかった部分を、問題集を利用してよく吟味してみるとよい結果が得られると思います。