一字違いで全く意味の異なる単語⑤ brand と bland と blend

一字違いで全く異なる意味になる単語を少し前にお話ししましたが、今回はその5回目です。

今回は皆さんが良く知っているような単語二つ(brand/blend)ともう一つあまり馴染みがない単語(bland)を解説します。
似たような単語を比べながら見ていると、自然と覚えやすくなると思います。

 

brand と bland と blend

brand、bland、blandはそれぞれ意味も発音も異なります。
それぞれの単語の説明と、理解を深めるための例文を紹介しよう:

brand

これは皆さんも日常的に使っている単語ですね。
しかし日本語化した英単語で最も気を付けなければならないのは発音です。

日本人は「r」の発音が苦手の人が多く、「r」と「l」の発音を同じように発音してしまいます。
実際の発音記号を書くと、

brand :/brænd/

となり、舌を上顎につけることなく「ラ」を言います。
「ラ」を言う前に、瞬間的に「ウ」を口に出して、そのまま「ラ」を発声するとネイティブの人と同じ発音ができます。

brandとは、製品、サービス、企業を競合他社から際立たせる特徴的な名前、シンボル、デザイン、またはこれらの要素の組み合わせを指しています。
例文

Nike is a well-known brand of athletic shoes.
ナイキは有名な運動靴のブランドだ。

Apple has built a strong brand through its innovative products.
アップルは革新的な製品で強いブランドを築いた。

このbrandという単語は多くは名詞として使うことが多いですが、他動詞として
「〔~に〕焼き印を押す、汚名を着せる」という意味もありますので、覚えておいてください。

 

bland

この単語はあまり馴染みのない英単語ではないでしょうか。
発音は

bland:/blænd/

となり、「ラ」を言う時は普通の日本語の「ラ」で大丈夫です。
意味は、
〔食べ物などが〕味気ない、風味がない
「特徴がない、特質がない」
〔人や映画などが〕つまらない、退屈な

などで、食べ物や人物像や経験について言う場合が多いです。
そしてこの単語は形容詞としてのみ使われます。
例文

The meal was bland and tasteless.
食事は淡泊で味気なかった。

The speech was so bland that it put everyone to sleep.
スピーチは淡々としていて、みんな眠くなってしまった。

blend

この単語も日本人にはお馴染みの英単語ですね。

発音記号で示すと

blend : /blɛnd/

となります。
発音は「レ」を言う時は日本語の「レ」と同じ発声の仕方で大丈夫です。

意味は、2つ以上の物質や要素を組み合わせて、混合物や調和のとれた全体を作ることを指します。
また、異なる味、色、質感を混ぜ合わせるプロセスを表すこともあります。

簡単に言うと
混ぜ合わさる、混合する
一緒にする、融合する
調和させる、〔~を〕一体化させる

という意味でつかわれ、自動詞・他動詞・名詞で使われます。

例文

The artist used various colors to blend them into a beautiful painting.
画家は様々な色を混ぜて美しい絵を描いた.

I like to blend different fruits to make a delicious smoothie.
私はいろいろなフルーツをブレンドしておいしいスムージーを作るのが好きだ。

 

まとめ

“brandと “bland”は発音が異なり、明確な意味を持つのに対し、”blend”は “bland”と発音は似ているが、意味が異なることに注意する必要があります。

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