「decouple」という単語はあまり日本人には馴染みがないかもしれませんが、意味を理解できる人は少なくないと思います。
「decouple」という単語を分解してみると「coulple」に接頭辞の「de」が付いていることがわかります。
この接頭辞の「de」は「下へ」または「離れて」を意味します。
そう考えると、「decouple」は「結び付きを解く」という意味があることがわかります。
「divorce」も、「(あるものを別のものから)切り離す、分離させる」ことを意味する動詞ですが、「decouple」は使われる文脈が異なり、意味合いも少し異なります。
ここではその違いについて考えていきましょう。
decoupleとdivorceの違い
decouple
以前は互いにつながっていた、あるいは依存していた2つ以上のものを切り離す、切断すると言う意味です。
例文を見てみましょう。
In this experiment, we aim to decouple economic growth from environmental degradation.
この実験では、経済成長と環境悪化の切り離しを目指す。
この実験では、経済成長と環境悪化の切り離しを目指す。
The therapist helped the patient decouple their negative emotions from past traumas.
セラピストは患者が過去のトラウマからネガティブな感情を切り離す手助けをした。
セラピストは患者が過去のトラウマからネガティブな感情を切り離す手助けをした。
divorce
主に結婚を法的に解消するという文脈で使われます。
夫婦関係の正式な解消を意味します。
例文を見てみましょう。
After years of marital discord, they finally decided to divorce.
長年の夫婦間の不和の後、彼らはついに離婚を決意した。
長年の夫婦間の不和の後、彼らはついに離婚を決意した。
The couple sought counseling to try to save their marriage, but ultimately they had to divorce.
夫婦は結婚生活を救おうとカウンセリングを受けたが、最終的には離婚せざるを得なかった。
夫婦は結婚生活を救おうとカウンセリングを受けたが、最終的には離婚せざるを得なかった。
「divorce」についてはこちらでも書いています⇩
まとめ
「decouple」も「divorce」も、あるものを別のものから切り離したり、切り離されたりすることを意味するのですが、「decouple」は人間関係以外のさまざまな文脈で使われ、より一般的な用語であるのに対し、「divorce」は特に法的な結婚の解消を指す言葉です。
ですので「decouple」は通常、夫婦や恋人関係の別離という文脈では使われません。
婚姻関係の解消には「divorce」を使うのが適切ですし、恋愛関係の解消は「break up」を使うのが適切です。