「Lunch」じゃないの?お昼に「Dinner」を使う英語の深いニュアンス

その日の中で最も重要で、しっかりとした食事」という意味を持っています

「Lunch」じゃないの?お昼に「Dinner」を使う英語の深いニュアンス

英語学習をしていると、「Dinnerは夕食、Lunchは昼食」と習いますよね。しかし、ネイティブの会話や小説、映画の中で、お昼の時間帯なのに「Dinner」という言葉が使われているのを見かけたことはありませんか?

実は「Dinner」という言葉には、時計の時間よりももっと大切な、「心の重み」が含まれていることがあるのです。

1. 「Dinner」の本来の意味とは?

「Dinner」の語源を辿ると、単なる時間帯を表す言葉ではなく、「その日の中で最も重要で、しっかりとした食事」という意味を持っています。かつて農耕社会では、一日の労働の合間に摂る一番豪華な食事が「Dinner」と呼ばれていました。

つまり、「Dinner」とは「いつ食べるか」ではなく「どんな気持ちで、どんな重みを持って食べるか」というニュアンスが含まれているのです。

2. 心を分かち合う「Dinner」の例文

例えば、Netflixのアメリカのドラマ「13の理由(原題:13 Reasons Why)の中で、深い悲しみを抱えた両親が、娘のお墓参りを終えたあとにこんな会話をするシーンがあります。

“Should we go have some dinner?”
(食事に行こうか。)

これが昼間の出来事だとしても、彼らにとっては「ただお腹を満たすランチ」ではありません。どん底の悲しみの中で、「今日という一日を二人で支え合って生き抜くための、大切な食事」を意味しています。ここで「Lunch」という言葉を使うと、あまりに事務的で、その場の重みが消えてしまいます。

他にも、「Dinner」という言葉が特別な意味で使われる例を見てみましょう。

  • Christmas dinner / Thanksgiving dinner
    (クリスマスや感謝祭の豪華な食事。昼間に食べても「Dinner」と呼びます。)
  •  
  • “I’d like to invite you to dinner to celebrate your success.”
    (あなたの成功を祝して、きちんとした食事の席を設けたい。)
    ※時間帯に関係なく、「特別な食事」であることを強調しています。

3. 「Dinner」と「Supper」の違い

もう一つ、関連する言葉に「Supper」があります。「Supper」はもともと「一日の終わりに摂る軽い食事」を指していました。現代でも、昼間に「Dinner(メインの食事)」をしっかり食べた家庭では、夜に軽く食べるものを「Supper」と呼ぶことがあります。

「Dinner」は「メインの食事」、「Supper」は「夜の軽い食事」という、家族の団らんを感じさせる響きがあるのです。

まとめ:言葉は「時間」より「文脈」で決まる

今回の例のように、英語は時に「辞書的な定義」を超えた感情を伝えます。もしネイティブが時間帯と合わない食事の名前を使っていたら、「そこにどんな思いが込められているのかな?」と想像してみてください。

言葉の裏側にあるストーリーを感じ取れるようになると、英語表現はもっともっと豊かで魅力的なものになるのは間違いなしです。


今回の「Dinner」のエピソードのように、文脈によって意味が変わる英語の面白さについて、今後もシェアしていきますね!


【記事制作者】AkiMai English 運営スタッフ
Tony, Max, Ryan, Sarah, Aki, Mai, 他

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