「fired」と「sacked」は、どちらも職場を辞めさせられることを表す言葉ですが、文脈によって少し意味合いが異なります。
今回はこの二つの単語の理解を深めていきたいと思います。
「fired」と「sacked」の違いは何?
どちらも「解雇された」、「首になった」と訳せるのですが、両者の違いは何でしょうか。
fired
firedはfireの過去形です。
この言葉は通常、より正式な解雇を意味すると理解してよいでしょう。
解雇されるということは、業績上の問題、不祥事、または個人の行動や仕事ぶりに関するその他の理由により、雇用関係が終了することが雇用主によって決定されたことを示唆する表現です。
また、最終的で厳粛な意味合いを持つことがあります。
firedを使った例文
John was fired from his job as a result of consistently poor performance.
ジョンは常に成績が悪かったため、仕事をクビになった。
ジョンは常に成績が悪かったため、仕事をクビになった。
The company decided to fire several employees due to budget cuts.
会社は予算削減のため、何人かの従業員を解雇することにした。
会社は予算削減のため、何人かの従業員を解雇することにした。
sacked
sackedはsackの過去形です。
sackの基本的な意味は「〔粗い布製の〕ずだ袋」のことを指します。
この言葉を「解雇する」とか「解任する」という意味で使う場合はインフォーマルな言い方であって、イギリス英語圏でよく使われます。
仕事や任務から外されたり、場合によっては解雇されることを意味するのですが、firedよりも少しソフトな意味合いを持つことがあります。
業績不振や不祥事による解雇を意味する場合もあり、レイオフやリストラなど、あらゆるタイプの不本意な離職に対してより広く使われますので、前後の文脈から判断して意味を汲み取る必要があります。
sackedを使った例文
A well-known front commander was sacked by his leader.
有名な前線の指揮官が指導者によって解任された。
有名な前線の指揮官が指導者によって解任された。
She got sacked from her position at the company.
彼女は会社で自分のポジションを外された。
彼女は会社で自分のポジションを外された。
After the merger, the new management sacked a number of employees to streamline operations.
合併後、新経営陣は業務を合理化するために多くの従業員を解雇した。
合併後、新経営陣は業務を合理化するために多くの従業員を解雇した。
まとめ
どちらの言葉も仕事を辞めさせられることを指すものの、「fired」はより正式で厳しい意味合いを持つ傾向があり、「sacked」はイギリス英語圏でよく使われ、文脈によってより広範に使われますので、前後の文脈をよく理解して訳すことが必要になります。