「前の〜」を言いたい時に使う英語の言い方に迷ってない?

「前の」「元」を表現する英語

 日本語の「前の上司」「前の彼女」「前のページ」といった表現、英語では何と言えばいいか迷ったことはありませんか?

「前の〜」を言いたい時に使う英語表現

日本語ではすべて「前の〜」一言で表せますが、英語では対象との関係性や文脈によって formerpreviousex-、そして old を使い分ける必要があります。この記事では、それぞれのニュアンスと具体的な使い方を分かりやすく解説します!

 

役職・地位・人間関係の「前任者・元恋人」(Former)

公的な役職、職場の上下関係、またはかつての恋人など、「過去にその地位や関係にあったが、現在はそうではない」という場合に最もよく使われるのが former です。客観的かつフォーマル、あるいはニュートラルに過去の肩書や関係を表現できます。

【主な表現例】

  • former boss (前の上司)
  • former president (前大統領)
  • former girlfriend / boyfriend (前の彼女/彼氏)
  • former husband / wife (前の夫/妻)

【例文】

• He is my former boss, and he taught me a lot about business.(彼は私の上司で、ビジネスについてたくさんのことを教えてくれました。)

• The former president gave an inspiring speech at the conference.(その大統領は会議で感動的なスピーチを行った。)

 順番・順序の「直前・前回」(Previous)

時系列や物理的な順番において「今より一つ前」「直前」を指す場合に使います。人間関係ではなく、物や出来事、あるいは連続するものの直前の状態を表現するのに最適です。

【主な表現例】

  • previous page (前のページ)
  • previous job (前の仕事・前職)
  • previous version (前のバージョン)
  • previous question (前の質問)

【例文】

• Please look at the previous page to check the data again.(データをもう一度確認するために、のページを見てください。)

• I learned a lot of useful skills in my previous job.
(私はの仕事で多くの役立つスキルを身につけた。)

カジュアルな表現・略語(Ex-)

名詞の頭にくっつけて「元〜」「前〜」を表す接頭辞的な表現です。特に人間関係や役職において、日常会話で非常によく使われます。響きとしてかなりカジュアルです。

【主な表現例】

  • ex-girlfriend / ex-boyfriend (前の彼女/彼氏 ※単に ex とも言う)
  • ex-husband / ex-wife (前の夫/妻)
  • ex-boss (前の上司 ※ややカジュアル)

【例文】

• I ran into my ex-girlfriend at the supermarket yesterday.(昨日、スーパーでカノにばったり会ったんだ。)

• My ex-boss is now working at a startup company.(私の上司は今、スタートアップ企業で働いている。)

親しみや思い出を込めた「old」(Old boss / Old girlfriend)

「えっ、oldって『古い』って意味じゃないの?」と思った方もいるかもしれません。実は old を使った old bossold girlfriend も、日常会話で実際によく使われます。

英語の old には「年老いた」という意味のほかに、「長年付き合っている」「馴染み深い」「昔からの」という温かみや親しみを込めたニュアンスがあります。そのため、単に「以前の」と事務的に言うのではなく、「昔からの(付き合いの長かった)」「懐かしい」という感情が含まれることが多いのが特徴です。

【例文とニュアンス】

• He was my old boss.

(ニュアンス:単なる「前の上司」というよりも、「昔お世話になった懐かしい上司」「長い間一緒に働いた上司」という親しみがこもった響きになります。)

• She was my old girlfriend.

(ニュアンス:「昔の彼女」という意味になりますが、こちらも「かつて長年付き合っていた元カノ」といった、少し時間が経って落ち着いた関係の響きがあります。)

 注意点:文脈によってはネガティブに聞こえることも

old は「古い(=もう使えない、時代遅れの)」という意味も持っているため、文脈や冷たいトーンによっては「古い[=もうどうでもいい、関係ない]前の上司」という投げやりな響きになってしまうことがあります。そのため、ビジネスなどの公の場や客観的な事実を述べたい場合は、formerprevious を使う方が安全で自然です。

また、”He is my old friend.”と言った場合は、「昔ながらの(付き合いの長い)友人(現在でも友人同士)」という意味になります。「old」という言葉がついているので日本語の直訳で「高齢の友達」や「(縁が切れた)元友達」と勘違いしてしまいそうですが、実際にはとても温かい意味で使われます。

※「以前の、当時の」と言う意味で使える“then”については下記の記事をどうぞ!
 

まとめ:使い分け早見表

ここまでの内容を分かりやすく表にまとめました。シチュエーションに合わせて使い分けてみましょう!

英語表現 主なニュアンス よく使われる対象の例
former 地位、立場、人間関係の「過去の〜」(客観적・フォーマル) 上司、大統領、恋人、同僚
previous 時系列・順序の「直前の〜」(物や状態に対して) ページ、仕事、バージョン、質問
ex- カジュアルな「元〜」(特に人間関係や役職) 恋人、配偶者、上司
old 「昔からの」「懐かしい」「長年の」という親しみを含む 上司、友人、恋人など

日本語の「前の〜」という一言でも、英語にするとその背景にある人間関係やニュアンスが鮮やかに表現できます。ぜひ実際の会話やライティングで使い分けて、より自然な英語を目指してみてくださいね!


【記事制作者】AkiMai English 運営スタッフ
Tony, Max, Ryan, Sarah, Aki, Mai, 他

instructor
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