希望するは “hope” と “wish”、どちらを使ったらいいのかわからない

“wish” と “hope” は両者とも「~したい」という願望を表しますが、同じように使っていませんか?

しかし、この両者はそれぞれのニュアンスと使い方が違います。

“wish” と “hope” を簡潔・簡単に説明

そこで今回は意味を混同しがちな “hope” と “wish” について難しい文法的な説明はなしで、簡単に覚えられるように解説します。

“hope” は実現可能な望みを言う場合に使う

“hope” は実現が可能なことに対して使われます。

日本に旅行しようとしているアメリカの友人に、

I hope you’ll have a nice staying in Japan.
日本での滞在がよいものになるに。

これは、アメリカの友人が日本に来て、楽しい滞在になることを望んでいると伝えたい時に言う文章です。 実現可能なことですので “hope” を使います。

そのため、“hope” の後に続く文章は現在形か未来形になります。

なぜ現在形か未来形なのかを考えると、文法的に深く考察しないといけなくなるので、とにかく「”hope” の後は現在形か未来形を使う」と覚えてしまってください。

こういう点について、日本人は「どうしてそうなるのか?」と考えがちですが、それが皆さんが英語を話すときの「話せない」という障壁になっているのです。

I hope everything goes well.
すべてが上手くいくといいね。

I hope it will be sunny tomorrow.
明日は晴れるといいですね。

Turn right and you’ll find a convenience store.
右に曲がるとコンビニが見えます。

 

“wish” は実現不可能な望みを言う場合に使う

“wish” は実現が不可能なことに対して使われます。

英語が話せない日本人がアメリカ人の友人に話が通じなくてイライラしていて、

I wish I were an Amerian.
僕もアメリカ人だったらなぁ(英語がもっと話せるのに)。

この “I were” の使い方は「仮定法過去」という文法上の説明が必要ですので、別のページで紹介しています。 「仮定法過去」についてはこちらのページを参照してください。

I wish I were a bird, I could fly to you.
私が鳥だったらなぁ、あなたのところに飛んでいけるのに。

上記の二つの例文で “were” を使うのは、日本人がアメリカ人(ネイティブの)になるのは不可能ですし、人間が鳥になるのも不可能ですので、100%不可能な時に “were” を使います。

I wish I was a billionaire.
億万長者だったらなぁ。

上記の場合の “was” は、億万長者になるのは現時点において実現不可能だが、宝くじで10億円が当たる可能性もあり得ますので100%不可能ではないことを考慮している場合に使います。

この “were” も “was” も今はどちらを使っても間違いではないという認識です。

“wish” の後に続く文章は過去形か過去完了形になります。

I wish I could fly in the sky.
空をとべたらなぁ。

“wish” を使って過去のことを話す場合は、過去完了形を使います。

I wish I had started learning English when I was a kid.
子供のころから英語を学び始めていればよかったな。

これも「なぜ過去形か過去完了形を使うのか」を考えないで、「過去形か過去完了形を使う」ということを覚えてしまいましょう。

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