英語を話せる人になるのはやはり英語に興味を持っている人だと思います。
あるいは、英語を話す必要性のある人でしょう。
興味のあることには進んで物事に取り組めるということはだれでも経験していることだと思います。
どのようにして英語を話す機会を持つか
英語上達のカギはいかに自分の口で話すこと以外になし
私が初めて訪日外国人旅行者に話しかけた話
私は高校生時代にビートルズの音楽を聴いていて、歌詞の内容を知りたいと思ったのが英語にほんの少し興味を持った瞬間でした。
その後に歌詞の一節を覚えてそれを口にすることがありました。 そんな中で英語を話してみたいと思うようになったのです。 当時はインターネット環境などはなく、気軽に英語を話す機会を得ることは難しかったのを覚えています。 英会話スクールはいろいろありましたが、わざわざ決まった時間に電車に乗ってスクールに通うのも面倒くさいということもありました。
そこで英語を話す機会をどうやって持つかを考えました。
私の家は東京の上野公園の近くで、よく遊びに行っていました。 遊びに行っていたときにその公園には外国の方が多く見受けられました。
[そうだ! 観光に来ている外国の人と話そう]
と思いついたのです。
直接話すためにまず文章を丸暗記する
まず、観光している外国の人にどのように話したらいいか、と考えて、思いついたことは挨拶の言葉と5つの文を覚えて話しかけてみようということでした。
“Excuse me.”
“May I talk to you?”
“I am a high school student.”
“I am studying English.”
“Where are you from?”
“How do you like Japan?”
この6つの文を何度も口に出して覚えました。
ここでちょっと注意書きをしておきますと、I am studying English.”は本来は”I study(learn) English”とすべきところですが、当時は英会話の知識が乏しいため、「私は英語を勉強しています」という「しています」を現在進行形と考え、”I am studying English”が頭に浮かんだのでした。←(日本語脳の典型ですね)。
考えようによっては話しかけている時がまさに勉強しているという現在進行形の動作と考えれば間違いとは言えないですけどね。
そしていざ決行!となり、上野公園に行きました。
当然すぐには話しかけることはできず、数人の外国の方のそばまで行くのですが話しかける勇気が出ず、グズグズしていました。
しかしここで何もしないで帰ることはせず、1時間ぐらい過ぎたころで勇気をだして中年の外国人のご夫婦に話しかけました。
”Excuse me! May I talk to you?”
そしたら、お二人が柔らかい笑顔で「なんですか?」みたいな表情をしてくれたのを覚えています。
あっ!通じた!!!
とてもうれしく思いました。
さらに勇気を出して続けました。
”I am a high school student. I am studying English.”
その外国の方は私が呼び止めた理由を理解したのか「うん、うん」という感じでうなずきました。
私: “Where are you from?”
外国人: “We are from Helsinki.”
と答えてくれたと思います(当時は実際には何を言っているのかわかりませんでした😢)。
恥ずかしがらずに話すことが大事
全くといっていいほど英語をしゃべれない私にはこんな簡単な文章でも何を言っているのかさっぱりわかりません。
なにか都市の名前を言っているということはわかるのですが、地理にも疎い私は日本語でも知らなかった地名を英語で言われてもまったくわかりません。
[やばい、困ったな]
私が[ちょっとわからないな]という表情をすると
“Finland”と言ってくれました。
それでも何を言っているのかわからないという表情をする私にゆっくりと「フィンランド」と繰り返し言ってくれました。
「フィンランド」を英語で言ったことがない私はそれが国名であることがすぐにはわかりませんでしたが、数秒後にわかりました。
私: “Oh、I see”
白人の方を見るとどの人もアメリカ人だと思っていました。 だからフィンランドの方だと知ってなぜかちょっとびっくりしてしまいました。
なんだか緊張して、何がなんだかよくわからなくなっていた状態でしたが、もう一つ覚えた文章を言わないといけないと思い、
“How do you like Japan?”
と尋ねると
”・・・・・・・・bueautiful・・・・・・”
そうです。
beautifulしかわからなかったです。
でもこの言葉が嬉しかったです。
それに自分の英語が通じているということにびっくりしたのと嬉しかったのを覚えています。
これが数十年前の私がまさに最初に英語を話した瞬間でした。
家に帰ってフィンランドはどんな国なんだろうと思い、辞典で調べていたら首都が「ヘルシンキ」と書いてあって、
[そうか、あの時”Helsinki”と言ったのは「ヘルシンキ」と言ったのか]とわかりました。
まぁ、英語が話せない私は、ただ覚えた文章で質問するだけで、何かを問われてもそれに返答をすることはできませんでした。 というか質問が理解できなかったのです。 あの時のみなさんごめんなさい。
それが悔しくて、その悔しさが後の英語に対する興味に変わっていきました。
日本に観光目的で訪問している方たちで、公園などに来ている方たちは特に急いでいることもないので、私は100人ほどの方たちに話しかけましたが、誰一人イヤな顔をすることもなく、皆さん笑顔で応じてくださいました。
今にして思えば、当時は若気の至りで英語が話せないのに英語で話しかけるという、そうとう無謀なことをしていたと冷や汗の出る思いです。
でもこの第一歩を踏み出したおかげで現在があり、英語が話せるようになり、有意義に仕事にも取り組んでいけているのだと思います。
英語が話せれば世界の街で楽しく過ごせる、仕事にも生かせる
そして外国に行って、例えばシンガポールでお土産屋さんの女性店員さんと値段交渉をしていた時に「あなたはシンガポールに住んでいるのですか?」と尋ねられたりすることがあったり、ニューヨークの街頭でTシャツを売っている女性にその家族の話をされたりして、英語が話せることがいろいろな場面で役にたっていることを身に染みて感じています。
今は英語を聞く機会はたくさんあります。
しかし話す機会はほとんどありません。
英語が上達する道は簡単ではないですが、とにかく話す機会を得ることがカギとなるのは間違いありません。
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