「I’ll」は 「I will」の短縮形だということは知っていると思います。
日常の会話の中では 「I will.」は「意志」を表わす場合があります。
「will」は未来を表現するだけじゃない! 「will」の意味と使い方は?
「will」は未来を表す助動詞と習うことが多いと思いますが、例えば、何か頼まれたときの返事をするときには、この 「will」は未来を表しているわけではなく自分の意志を表すことがあります。
例えば
A. Do you agree to the terms and conditions of this agreement?
この協約上の規約と条件に同意しますか?
B. I will.
同意します。
この時の 「I will」は自分の意志を表します。
もちろん 「Certainly.」でも 「Yes, I do.」等で返事することができますが、
「I will」を使うことで、より自分の意志で「同意します」と言っていることになります。
もう一つ例文
A. Carry this box upstairs.
この箱を上の階に運んでおいてね。
B. I will.
いいよ。
この場合の返事でも上記と同じように 「Certainly.」でも、「Okay.」でも、「No problem.」等でも返事することができますが、「I will」を使うと「自分の意志として(言われたからではなく)お手伝いします」というニュアンスになります。
どの返答の仕方でも意味はほとんど変わりませんので、他の返答の仕方と比べてあまり厳密に違いを考える必要はありませんが、「will」にはもともと「意志」という意味があるので、自分の意志を表すニュアンスになります。
次の英語のことわざはこの 「will」を「意志」という意味で使っている例です。
Where there’s a will, there’s a way.
意志あるところに道はある。
「will」を単に未来を表す助動詞とだけ覚えていると、訳す時にしっくりいかない場合がありますので、「未来を表す」ということだけではなく、「意志」を表わすということを覚えておいてください。
「I will.」 の二単語だけを使って返事をするときは 、「約束します」のような意思を表しています。
このような場合は短縮形の 「I’ll」は使わないということです。
逆に考えると、返事として「I will.」の二単語だけの場合は、未来を表しているのではなく「同意」または「肯定」をあらわしている、ということになります