「in spite of」と「despite」はどちらも、2つの考えや状況の対比や対立を示すために使われます。
これらはしばしば同じ意味で使われますが、用法には若干の違いがあります。
どちらも日本語の意味としては「にもかかわらず」とか「だけれども」という意味です。
今回はこの違いについてお話します。
in spite of
「in spite of」は少しフォーマルで、あまり一般的ではない表現方法です。
後ろには名詞や名詞句が続きます。
また、節の前に前置詞 “the”(すなわち、”in spite of the fact that”)とともに使われることもあります。
例文①
In spite of his fear of heights, he climbed to the top of the mountain.
高所恐怖症にもかかわらず、彼は山の頂上まで登った。
例文②
In spite of the rain, the outdoor wedding went ahead as planned.
雨にもかかわらず、野外結婚式は予定通り行われた。
例文③
In spite of the fact that she was ill, she completed the marathon.
病気にもかかわらず、彼女はマラソンを完走した。
despite
「despite」は、より一般的で汎用性の高い表現です。
名詞または動名詞(動詞+-ing)が続くのが文の構成要素です。
例文④
Despite his fear of heights, he climbed to the top of the mountain.
高所恐怖症にもかかわらず、彼は山の頂上まで登った。
例文⑤
Despite the rain, the outdoor wedding went ahead as planned.
雨にもかかわらず、野外結婚式は予定通り行われた。
例文⑥
Despite feeling ill, she completed the marathon.
体調不良にもかかわらず、彼女はマラソンを完走した。
in spite that ~ の使い方は間違い
in spite that (主語+述語)についてお話します。
I’m going swimming in spite that it is raining.
この文は文法的に正しくはありません。
「in spite that」という言い方はない、と考えてください。
in spiteという英語を使いたいのであれば、「in spite of」というのが正しい言い方になります。
例文⑦
I’m going swimming in spite of the fact that it is raining.
しかし、一般的な会話で「in spite of the fact」という言い方はしません。
この言い方はあまりに堅苦しい感じを与えます。
もし、「in spite of」を使って「雨だけど、泳ぎに行く」と言いたい場合は、
例文⑧
I’m going swimming in spite of the rain.
となります。
この文章で「in spite of」を「despite」と言い換えてももちろんOKです。
しかし、もっと一般的な言い方をするなら、
例文⑨
I’m going swimming even though it’s raining.
という言い方が会話で使う場合は多いと思います。
まとめ
“in spite of”と “despite”はどちらも2つの考えや状況の対比や対立の意味を伝えるために使われまるが、”despite”の方がより一般的に使われ、名詞と属詞の両方を続けることができるため、多くの場合、より柔軟な選択肢となります。
「in spite of」はもう少しフォーマルで、名詞や名詞句が続くのが一般的です。