言葉は時代と共にその意味が大きく変わる場合があるのはどこの国でも同じですね。
insane のネイティブの人達の使い方は?
insane の基本の意味
「ヤバい」の「やば」は「法に触れたり危険であったりして、具合の悪いこと。 不都合なこと。 あぶないこと。」 (『日本国語大辞典 第2版』)といった意味でした。
「わ~ヤバい」というと何か問題が発生した時に発する言葉でした。
しかし、今はこの「ヤバい」が「すごい」とか「信じられない」と言った賞賛の言葉としても使われています。
英語でもこれと同じように意味が変化した単語がいくつもありますが、今回はその「ヤバい」と同じような変化をしている単語である “insane” を解説したいと思います。
insane のネイティブの使い方
“insane” はもともとの意味は、「常軌を逸した、正気とは思えない、ばかげた、愚かな、精神障害の」というように形容詞で使われます。
“insane” という単語は、”sane”「正気の、思慮分別のある」に否定を表す接頭辞 “in-” がついたものです。
スラングや感嘆詞として “insane” を使うと「めっちゃすごい!」とか「ありえない!」というニュアンスの意味になります。
これはちょうど「やばい」と同じ感じですよね。
この使い方は最近、英語圏の若者の会話でよく出てくるスラングになりました。
しかしこの「めっちゃヤバい」というような肯定的な意味は英語の辞書にもまだ掲出されていないようです。
“insane” は、冒頭に書いた「常軌を逸した、正気とは思えない、ばかげた、愚かな、精神障害の」という意味でも当然に使われますのでこの点は注意して使う必要があります。