英文法における倒置法とは、文中の主語と動詞の語順を逆転させることをいいます。
質問、条件法、特定の文の導入部など、特定の状況でよく使われます。
ここでは、さまざまなタイプの倒置の例を紹介します
倒置の文は難しく考えがち、だから慣れが必要
それぞれの文で倒置が起こる例を見てみましょう。
疑問文の倒置
You are going to the party.
あなたはパーティーに行くのですね。
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Are you going to the party?
あなたはパーティーに行きますか?
これは簡単!と思いましたか?
これも倒置文です。
主語と動詞を逆に置くことによって「疑問文」となっています。
条件付き倒置(”should “付き)
If I win the lottery, I will travel the world.
もし宝くじが当たったら、私は世界中を旅するつもりだ。
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Should I win the lottery, I will travel the world.
もし宝くじが当たったら、私は世界を旅することになるだろう。
否定語が文頭にくるとき
I have never seen such a beautiful sunset.
こんなに美しい夕焼けは見たことがない。
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Never have I seen such a beautiful sunset.
こんなに美しい夕焼けは見たことがない。
副詞句の倒置
Out of nowhere, a car appeared.
どこからともなく、車が現れた。
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Out of nowhere appeared a car.
どこからともなく、車が現れた。
否定表現の後の倒置:
She not only studied but also practiced.
彼女は勉強だけでなく、練習もした。
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Not only did she study, but she also practiced.
彼女は勉強しただけでなく、練習もした。
“So” “Nor” が文頭にくるとき
He is very upset. ー So am I.
彼はとても気が動転していますー 私もそうです
肯定文を受けて「〜も〜です」といいたいときには「So+使われた動詞(変形させるのを忘れずに)」を使いましょう。
He went the library yesterday. ー So did I.
彼は昨日、図書館に行った。ー 私もです!
She didn’t see anyone, nor did she hear it.
彼女は誰も見ていないし、何も聞いていない。
倒置法は、文中の特定の要素を強調したり、よりフォーマルな文体や文学的な文体を作るために使用されます。
また、より簡潔でインパクトのある文章を形成するのにも役立ちます。
難易度が高く感じる倒置表現ですが、パターンを押さえることで苦手意識を克服することができるでしょう。
倒置法をしっかりと理解すれば、よりネイティブらしい表現に近づくことが可能です。
倒置法を理解し、正しく使うことで、あなたの英語力を高め、より多彩な文章を作ることができますし、TOEICや英検でのテストでも必ず点数があがります。