enough はネイティブの人は頻繁に使いますが、日本ではこの単語はあまり多くは知られていませんよね。
この enough はいろいろな場面で使えるのでとても便利な単語です。
今回はこの enough についての意味と品詞別の使い方をお話します。
enough はネイティブの人には頻繁に使う単語
“Enough” は「十分な」という意味を持つ単語です。
この単語を知っている人でもこのような基本的な意味だけを知っている、と言う場合もあると思います。
実は enough は「十分な」という意味だけでは通じない文脈が多くあります。
以下にその使い方と例文をいくつか示します。
形容詞としての使い方
形容詞としての “enough” は、名詞や動詞を修飾する際に、その程度が十分であることを表します。
There is enough food for everyone.
十分な食べ物がある。
(必要以上にあるわけではない状態)
Do you have enough money to buy that?
それを買うのに十分なお金がありますか?
(それを買うのに見合う金額のお金を持っているか)
You complain to me too much. It’s enough.
君は僕に文句を言いすぎだ。いい加減にして。
友人同士で相手をからかってバカにしたような言い方をして、バカにされた人が相手の脇をしつこくくすぐったりするような場面で、
No! Don’t! It’s enough.
ダメ、やめろ! わかった、わかった。
皆さんもこんな経験ありませんか?
副詞としての使い方
“enough” は副詞としても使われ、動詞や形容詞を修飾する際に、その程度が十分であることを示します。
She is old enough to drive a car.
彼女は車を運転するのに十分な年齢だ。
(運転ができる年齢に達している)
He didn’t study hard enough, so he failed the test.
彼はしっかりと勉強しなかったため、テストに落ちた。
The coffee isn’t hot enough.
コーヒーはあまり熱くない。
代名詞としての使い方
“enough” は名詞としても使用され、何かが十分な量や程度に達していることを表します。
Have you had enough of this movie?
この映画に十分なだけ見ましたか?
She has had enough of his excuses.
彼女は彼の言い訳に十分に我慢しました。
注意点
注意点として、enough は「そのためには十分である」という意味で、「有り余る程ある」とか「必要以上にある」という意味ではありません。
“Enough” は非常に一般的で使いやすい単語ですが、文脈に注意して訳すことが必要です。