「on」といえば、「~の上に」という意味で覚えていますよね。
ですので「It’s on me.」を「それは私の上にあります」なんて意味不明な訳をしてしまうと会話が成り立ちません。
It’s on me.の意味と使い方
友人と食事に行ったりして友人が金欠でどうしようもない時にあなたは気前よく
「It’s on me」と言うかもしれません。
「It’s on me.」は「私のおごりだよ」という意味です。
「It’s on me.」と「I’ll pay the bill.」はかなり違う意味
「It’s on me.」と「I’ll pay the bill.」は一般的に同じ考えを伝えていると言うこともできますが、しかし、ニュアンスや文脈は異なるので気をつけてください。
It’s on me
「It’s on me.」の解釈は、
– 非公式で口語的。
– 話し手が相手を待遇している、あるいはご馳走する、という後で返済を期待していないことを明確に伝えている。
– 話し手が寛大さやもてなしの意志をもって支払うつもりである場合に最適。
「I’ll pay the bill.」
「I’ll pay the bill.」の解釈は
– 直接的でわかりやすい(「支払う」と言うことに焦点がある)。
– 話し手が支払いをすることを言っているが、それが恒久的なものか一時的なものかは特定しない。
– 話し手が代金を全額負担するか、後で返済することが明らかな場合に適している。
以上のようなニュアンスの違いがあります。
例えば、
「I’ll pay the bill.」と言った場合は、単に支払うことを焦点にしているので、「おごってあげる」という意味を含んでいません。
I’ll pay the bill (temporarily). Don’t forget to pay me back later.
私が(今は)支払っておくね。後で返してね。」
というような感じで使うことができます。
一方、「It’s on me.」は完全に「おごる」を意味し、貸与を意味しないので、「It’s on me temporarily.」という言い方はへんな感じです。
「おごる」はあくまで返済を期待しない言葉ですので、「It’s on me temporarily.」(一時的におごる)という日本語は成り立たないでしょう。
It’s on me.と同じ意味で使える英単語
「おごる」という英語表現は、他にもあります。
最もよく使われるのは、「treat」でしょう。
動詞としても名詞としても使います。
【動詞として】
I’ll treat you.(支払いは私がもちます。)
I’ll treat you to dinner.(夕食をおごるよ。)
【名詞として】
It’s my treat.(私のおごりです。)
まとめ
「It’s on me.」と「I’ll pay the bill.」は似て非なる文章ですので、使い方に注意してください。