“near” が動詞?! その意味と使い方の解説 ”close” との違いについて

普段 “near” という単語は「近い」とか「おおよそ」という意味で使われることが多く、皆さんもその意味で覚えている方も少なくないと思います。

今回はこの至って簡単な “near” と、同じような意味を持つ “close” を採り上げていこうと思います。

“near” と “close” の違い

“near” の意味 動詞でも使える!

形容詞として「近い、近くにある、接近した、近接した」という意味で、前置詞として「~の近くで[に]、~付近で[に]」とい意味で使っていることがほとんどでしょう。

そしてもう一つは、この “near” は動詞としても使われます。

「近づく、近寄る、接近する」という意味です。

先ほど英文を例に出しましたが、その意味は

EU nears deal to restock Ukraine ammunition.
EUはウクライナ弾薬の補充の合意に近づく。

という意味になります。

near a boiling point
沸点に近づいている

near a finish line
ゴールに近づいている

near agreement
合意間近

というように、動詞としても使われます。

“close” の意味は

“close” にはいろいろな意味がありますが、形容詞として「親しい、親密な、近い、接近した」という意味と動詞として「閉める、終わらせる、接近する、締めくくる、成立させる」と言ったような意味になります。

形容詞として

We are close.
私たちは親しい。

He is my close friend.
彼はとても親しい友人です。

I’m not that close with him.
私は彼とはそんなに親しくないよ。

The new supermarket is close to my house.
新しいスーパーは家から近い。

The supermarket is closed on Mondays.
そのスーパーは毎週月曜日が定休日だ。

「惜しい!」とか「近い!」や「もう少し!」という意味

友達同士でクイズを出して当てっこをしていて、答えがもうちょっとで正解の時に、

“Close.”
惜しい

“So close.”
ホント、惜しい

というように使われます。

動詞として(自動詞として)

自動詞としての意味は「(ドアなどが)閉まる、(店などが)閉まる、終わる」となります。

The bank closes at 3pm.
銀行は午後3時に閉まる。

The elevator door closed.
エレベーターが閉まった。

動詞として(他動詞として)

他動詞としての意味は「を閉める、(目・本・かさなど)を閉じる、(店・施設など)を閉める、店じまいする、廃業する、(話・会合など)を終える、(募集など)を締め切る」等の意味となります。

Please close the door.
ドアを閉めてください。

The store closes the store every Thursday.
その店は毎週木曜日が定休日だ。

I close my umbrella.
傘を閉じる。

他動詞とは目的語を必要とする動詞のことです。
ですので “close” の後には目的語が必要です。
上記の例文では “the door” や  “the store” が目的語になります。
例えば、”Please close.” だけでは何を閉めるのか、あるいは閉じるのかが不明で、文として成り立ちません。

もう一つ注意することは形容詞と動詞の場合では発音が異なります。

形容詞は【klóus】「クロウス」になり、動詞では【klóuz】「クロウズ」となります。

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