【英単語ニュアンスの解説】neverthelessの使い方 「however」「but」との違い [音声付例文あり]

「nevertheless」は日本語に訳すとすると「それでもなお」とか「それにもかかわらず」というように、その後に続く内容を強調するような意味あいがあります

「nevertheless」という英単語は皆さんはご存じだと思いますが、この英単語を日本語に訳す時に「but」や「 however」と同じ意味として考えてしまう場合があるようです。

生まれたときから英語を聞いて話して育っているネイティブの人はその細かいニュアンスをしっかり理解していますが、そうでない人々には英単語の持つニュアンスが分かりずらいことは当然です。

そのような観点から、「nevertheless」の訳し方を考えてみたいと思います。
アメリカ人の友人によると、この英単語の使い方はそんなに難しいことではない、ということです。

それでは例文を見ながら進めていきましょう。

neverthelessの意味と使い方

「nevertheless」は接続副詞で、2つの考えや発言の間にある対比や矛盾を示すためによく使われます。
この点からすると「however」や「but」と同じようですが、「nevertheless」には「敢えて」というニュアンスがあり、続きの文の内容を強調したい場合によく使われます。

neverthelessを使った例文

例文①
I was feeling tired; nevertheless, I decided to finish the project.
疲れを感じていたが、それにもかかわらず、私はこのプロジェクトを終わらせることにした。

》この文では、「nevertheless」を使って、疲れを感じていたにもかかわらず、話し手がプロジェクトを完了させることを敢えて選んだことを表しています。

例文②
The weather was cold; nevertheless, we went for a walk.
気候は寒かったけど、それでも、私たちは散歩に出かけた。

》ここでは「nevertheless」を使って対比を表現しています。
この表現は寒かったことと散歩に行くことを対比して「それでも」散歩に行くことにしたことを表しています。

例文③
She didn’t win the competition; nevertheless, she was proud of her performance.
彼女はその競技に勝てなかったけど、それ以上に自分の出来栄えを誇りに思った。

》この場合、「nevertheless」は優勝はできなかったが、自分のパフォーマンスに誇りを感じていたことを表し、競技という中での自分のパフォーマンスに満足していることを強調しています。

「nevertheless」が「 however」や「 but」と違う点について

先ほどもお話ししましたが、「nevertheless」はその後に続く内容を強調したい場合に使われると考えていいと思います。

一方、「 however」や「 but」はそれに続く内容を特に強調するニュアンスはほとんどなく、前後の内容について対比を淡々と伝えるような場合に使われます。
また、「 however」は文語的な使い方やインテリジェンスを漂わすような使い方が多く、「 but」は口語的な使い方が多いという違いがあります。

まとめ

「nevertheless」は日本語に訳すとすると「それでもなお」とか「それにもかかわらず」というように、その後に続く内容を強調するような意味あいがありますので、このことを念頭に置いて使うとよいと思います。

 

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