オノマトペとは、音や声、動作などを音声化して示す方法のことです。
日本語では同じ言葉を2度続けて言うことにより、その状態(状況)を伝えることができる便利な言い方があります。
オノマトペを英語で言うと
英語ではこのオノマトペの表現がなく、物事を説明するうえで不便だと思っています。
今回はこのオノマトペを英語で言うとどのように言うのかをまとめてみました。
今回は第1弾です。
第2弾は下記からどうぞ。
物の状態
(履物が)ぶかぶか(clunky)
サイズが大きい靴を履いているときの足音 “clunk” がその語源です。
The father mistakenly bought clunky shoes for his child.
「父親は間違ってぶかぶかの靴を子どもに買った」
(服が)ぶかぶか(baggy)
「袋のような」という意味から転じて、衣類のサイズが大きくてぶかぶか、だぶだぶという意味で使われています。
I buy baggy clothes for my child because he is still growing.
「子どもは成長期なのでぶかぶかの服を買う」
(星が)きらきら(twinkle)
遠くの光や星などが瞬くように光る様子を表します。“twinkle in the eye” (目の輝き)と目がきらきらする様子にも使われます。
The stars are twinkling in the night sky.
「夜空に星がきらきらと輝いている」
(宝石が)きらきら(glitter)
宝石や装飾品が輝く様子を表します。光そのものよりも光を反射した物が光る様子を表します。
The diamond ring on her finger glittered under the lights.
「彼女のダイヤモンドの指輪が照明の下でキラキラ輝いていた」
(光が)ピカピカ(blink)
光が明滅する様子を表します。「まばたきをする」という意味でも使われます。
A message is blinking at the top of the screen.
「メッセージがスクリーンの上でピカピカしている」
ひらひら(flutter)
風に舞いながら空中をひらひらと落ちていく様子を表します。落ち着きなくそわそわした様子も表します。
The cherry blossom petals fluttered in the wind and fell gently onto the ground.
「桜の花びらが風にひらひらと地面に舞い落ちた」
物から出る音
(床などが)ミシミシ(creak)
床や椅子、ドアなどがきしむ音を表します。
Can you hear the floor creak?
「床がミシミシ鳴っているのが聞こえる?」
トントン(tap)
何かを軽くたたいたり、コツコツと音を立てて歩く様子を表します。
He tapped a nail into the wall.
「彼は壁にトントンと釘を打ち込んだ」
ジュージュー(sizzle)
ジュージューと音を立てて肉が焼けている様子を表します。食べ物が油で揚げられている様子も表します。
Sausages are sizzling on the grill.
「ソーセージが網の上でジュージューいっている」
ポタポタ(drip)
液体が一滴ずつ滴り落ちていく様子を表します。
I can hear dripping sounds from the bathroom.
「バスルームからポタポタという音が聞こえる」
人の気持ち
イライラ(irritated/frustrated)
これらはストレスをため込んでいる様子を表しますが、イライラする対象につく前置詞はそれぞれ “by” と “with” になることに注意してください。
I’m irritated by him/I’m frustrated with him.
「私は彼にイライラする」
ドキドキ(heart beating)
心臓の鼓動は “beat” で表現します。
My heart’s beating so fast!
「心臓がドキドキしてる!」
I feel my heart beating when I saw him.
「彼を見るとドキドキする」
ワクワク(excited)
何かを楽しみにして興奮したり気持ちが高ぶっている様子を表します。
Are you excited to travel to Japan?
「日本への旅行にワクワクしていますか?」
チャラチャラ(frivolous)
不真面目で浮ついた人を表す言葉です。服装が派手という意味のチャラチャラは “flashy” が使われます。
I broke up with him because he was too frivolous.
「彼と別れたのは彼があまりにチャラチャラしていたからだ」
なよなよ(wimpy)
「意気地なし」「弱虫」といった人柄を表す形容詞です。名詞形では “wimps” となります。
I don’t know why that wimpy guy is so popular with girls.
「どうしてあんななよなよした奴が女の子に人気なのかわからない」
さばさば(frank and broad-minded)
「率直」という意味の “frank” と「心が広い」という意味の “broad-minded” を併せています。
I’m attracted to frank and broad-minded women.
「私はさばさばした女性に惹かれる」
ねちねち(naggy)
口やかましくてしつこい、やっかいな人柄を表す言葉です。
My mother-in-law likes to nag for no reason.
「私の姑はどうでもいいことでねちねちと話す」
人の動き
がぶがぶ(chug down/gulp down)
「一気に飲む」「飲み干す」様子を表す言葉です。
I chugged/gulped down several glasses of water because I was so thirsty.
「喉が渇いたので水をがぶがぶ飲んだ」
もごもご(mumble)
言葉を不明瞭につぶやくという意味の動詞です。食べ物を大変そうにもぐもぐ噛むという意味もあります。
The old man mumbled something.
「老人はもごもごと何かを言った」
ごろごろ(sit around)
「座ってボーッとする」「無為に時を過ごす」という意味があります。「~の周りを囲んで座る」という意味でも使用されます。
I always sit around in my home on my days off.
「休日はいつも家でごろごろしている」
ぶらぶら(hang around)
「当てもなくぶらつく」「徘徊する」という意味の動詞です。
I found a good view when I was hanging around the park.
「公園でぶらぶらしていたらいい景色を見つけたよ」
はきはき(briskly)
“speak” と併せることできびきびと話す様子を表現することができます。代わりに “clearly” を使用することもできます。
He spoke briskly in confidence in front of the audience.
「彼は観客の前で、堂々とはきはきと話しました」
どろどろ(in a mess)
スープなどの液体のものがドロドロ
人間関係のドロドロ
日本語では同じドロドロですが、英語では場面によって表現を使い分ける必要があります。
This soup is really thick.
「このスープはドロドロしている(濃い)」
They are in a destructive (complicated) relationship after she caught her boyfriend cheating.
「彼氏の浮気がわかって、二人の関係はドロドロの状態になってしまった」
以上、ネイティブの人と話すときにはぜひ利用してみてください。