「オノマトペ」とは、音や声、動作などを音声化して示す方法のことです。
日本語では同じ言葉を2度続けて言うことにより、その状態(状況)を伝えることができる便利な言い方があります。
しかし、英語ではこのオノマトペの表現がなく、物事を説明するうえで不便だと思っています。
オノマトペを英語で言うと
今回はこのオノマトペを英語で言うとどのように言うのかをまとめてみました。
今回は第2弾です。
第1弾は下記からどうぞ。
食べ物
食べ物や飲み物の食感や口当たりを表現する言葉も数多くあります。食事のときなどのボキャブラリーを広げてみましょう。
サクサク(crispy)
「カリカリ」「パリパリ」といった歯触りのよい食感を表すことができます。
The fried potatoes are crispy today.
ディ フライッポテイトォザー クリスピィ トゥディ
「今日作ったポテトはすごくカリカリしている」
チョコレートのように厚みのある食べ物のパリパリは「crunchy」といいます。
ふわふわ(fluffy)
本来の「綿毛の」という意味からふわふわ感を表します。
This pancake is so fluffy!
ディス パンケイキーズ ソォ フラッフィ
「このパンケーキはとてもふわふわだ」
もちもち(chewy)
「容易に噛みこなせない」という意味から噛みごたえのある食感を表しています。
How do you make this chewy bagel?
ハウ ドゥユー メイク ディス チュウィ ベイグゥ?
「このもちもちしたベーグルはどう作るんですか?」
ねばねば(gooey)
粘着質でべたつく質感や食感を表現することができます。「ねばねばした」という形容詞だけではなく、「ねばねばした食べ物」という名詞的な使い方もできます。
Natto is fermented soy beans with strong smell and gooey texture.
ナット イズ フゥァメンティッド ソイビーンズ ウィズ ストゥロンスメェゥ エン グーイー テクスチュゥ
「納豆は強い匂いとねばねばした食感のある発酵した大豆だ」
ぱさぱさ(dry)
乾燥した状態なので単純に “dry” で表すことができます。
The cake I ate at that café was dry.
「あのカフェで食べたケーキはぱさぱさだった」
きんきん(frosty)
「霜、結氷」という意味の “frost” の形容詞形で、霜がつくほど冷えている様子を表します。
Please prepare frosty beers for the barbeque.
「バーベキューにきんきんに冷えたビールを用意しておいてください」
痛み
痛みの表現方法も一様ではありません。さまざまな痛みの表現を知っておくと、病院に行ったときなどに役に立ちますよ。
しくしく(dull)
日本語で「鈍痛」にあたるもので、にぶく重苦しい痛みに対して使用されます。
I have a dull pain in my stomach.
「お腹がしくしく痛みます」
きりきり(sharp/stabbing)
「鋭い痛み」にあたるもので、刺し込むような痛みに対して使用されます。
I have a sharp/stabbing pain in my chest.
「胸がきりきりと痛みます」
ひりひり(stinging)
叩かれたり火傷をしたあとの痛みに対して使用されます。
I have a stinging pain in my back after being slapped.
「背中を叩かれてヒリヒリと痛みます」
ずきずき(throbbing)
心臓がドクドク脈打つ度に痛む場合に使われます。
My head is throbbing so I took an aspirin.
「頭がずきずきと痛いのでアスピリンを飲んだ」
気候現象
雨の降り方、夏の暑さ等の天気・天候にもさまざまなバリエーションが存在します。
しとしと(drizzle)
「霧雨が降る」「小雨が降る」という意味の動詞で、細かい雨粒が降っている様子を表します。
It started to drizzle when we were playing in the park.
「私たちが公園で遊んでいると雨がしとしと降り始めた」
ざあざあ(pouring)
“pour” (液体を注ぐ)という意味から転じて、激しい雨が降る様子を表します。
I hear the rain pouring down.
「雨がざあざあ降っている音が聞こえる」
ちなみに、土砂降りは
It’s raining cats and dogs!
わっ!恐ろしい状況!ではありません。
猫と犬が大量に落ちて来るわけがありません。
慣用句として覚えてしまいましょう。
むしむし(hot and humid)
“hot” (暑い)と “humid” (湿気の多い)を併せることで高温多湿な状態を表しています。
Summers in Japan are hot and humid.
「日本の夏はとてもむしむしする」
じめじめ(damp)
じっとりとした湿気のある状態を表しています。
It is cloudy and very damp today.
「今日は曇っていてとてもじめじめしている」
ゴロゴロ(rumble)
轟くような大きな音を表す言葉で、雷以外にも車やお腹が音を立てる場合に使われます。
The children were scared of rumbling thunder.
「子供たちはゴロゴロ鳴る雷に怯えた」
人の外見
の見た目や身体的特徴を表現するオノマトペも数多くあります。それらに対応する英語表現を知っておきましょう。
むきむき(ripped)
筋肉隆々な様子を表すスラングです。スラングを避けたければ “muscular” を使うことができます。
He likes to show his ripped body.
「彼はむきむきの体を見せびらかすのが好きだ」
がりがり(bony)
痩せているという意味では “skinny” がよく使われますが、それよりも痩せていて骨ばった様子を、“bony legs(骨ばった脚)” といった具合に表します。
Look at her bony legs! I’m getting a little worried.
「彼女のガリガリした脚を見てごらん。ちょっと心配だ」
うるうる(watery)
瞳が潤んでいる様子を表す言葉です。似た意味で “teary” があります。
Her watery eyes made me fall in love.
「彼女のうるうるした瞳に惚れてしまった」
つやつや(silky)
“silk” (絹)の形容詞形で、絹のようなつやつやした手触りを表します。
Her smooth and silky hair is the envy of many girls.
「彼女のつやつやの髪はほかの女の子に羨ましがられます」
(脂で)ぎとぎと(greasy)
“grease” (油脂)の形容詞形で、嫌悪感を含めた言葉です。
His greasy face causes annoyance to me.
「彼の脂ぎとぎとの顔に嫌悪を覚える」
モジャモジャ(shaggy)
毛深さ、毛むくじゃらな様子を表す言葉です。髭だけではく髪の毛に対しても使われます。
Your shaggy beard makes you look untidy. You should trim it a little.
「あなたのモジャモジャ髭はだらしない印象を与えてしまう。もう少し整えたほうがいいよ」
以上、よく使うオノマトペの表現方法でした。