overとaboveとbeyondは似てる意味だけど全くちがう使い方

"over" "above" "beyond" の意味の違い

「〇〇の上」と英語で言いたいときに、“over” “above” “beyond” あるいは “on” などがありますが、状況によって使い分ける必要があります。

上記の単語はどれも「上」を表す前置詞ですが、それぞれの使い分けや細かい意味が難しいと感じる方も多いと思います。

そこで、今回はこの “over” “above” “beyond” の解説です。

“over” “above” “beyond” の意味の違いと例文

“over”

“over “は主に、ある物体が他の物体の真上に位置する空間的または物理的関係を示し、しばしば接触や被覆を意味します。

The plane flew over the mountains.
飛行機は山の上を飛んでいった。

その飛行機は山の真上の空域にいた、という意識です。

“over “は、「~を超えて」「~を覆って」という意味があり、上を超えているというイメージで使うことができます。
また、”over” は静止しているイメージの “above” とは違って、動的なイメージで使われます。

The cat jumped over the fence.
猫はフェンスを飛び越えた。

これはフェンスの上部に足をかけて、動きのある接触をしている状況を表しています。

“above”

“above “も空間的・物理的な関係を示しますが、必ずしも直接の接触を意味することなく、より高い位置にあることを示唆するのが一般的です。

The moon is above the clouds.
月は雲の上にある。

月は雲より高い位置にあるが、両者の間に物理的な接触はないという意識で使われています。

“above” は、「~よりも上」というように、何か基準があり、それに対して「上」と表す際に使われます。

また、イメージとして接触していない「上」を表すので、レベルや立場などでの意味する「上」にも使うことができます。

The helicopter flew above the city.
ヘリコプターは街の上空を飛んだ。

注意点は、 “above” は浮いているというイメージなので、すぐ上にあって、接触している場合には “on” が使われます。

My phone is on the table.
私のスマホはテーブルの上にある。

“beyond”

“beyond “は、”over “や “above “に比べて、より広く、より抽象的な用法です。
より遠くにあるもの、より進んだもの、特定の限界や境界を超えたものを表すことが多いです。

His ambitions go beyond mere financial success.
彼の野望は単なる経済的成功を超えている。

彼の野望は、単なる経済的な成功を達成するという目標を超える、または上回るもの、という意識になります。

Her talent goes beyond singing; she is also an exceptional dancer.
彼女の才能は歌だけでなく、優れたダンサーでもある。

まとめ

“over” “above” “beyond” の単語は似ていますが、使い方がはっきり分かれています。
この点を良く理解しておいてください。

特に、このような紛らわしい単語はTOEICや英検で好んで出題される単語です。
この違いを見逃してしまうと、文脈が違った意味に取れるので、注意が必要な単語です。

 

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