分詞構文は、動詞の形を持つ分詞を使用して文を修飾する構文です。
英語には、現在分詞(-ingで終わる)と過去分詞(-ed、-en、-d、-tで終わる)の2つの分詞があります。
今回はネイティブらしい話し方の分詞構文についての解説です。
分詞構文について 使う理由と使い方
分詞構文を使うと、文章を短く、そして簡単にすることができます。
それが分詞構文を使う一番の理由です。
現在分詞を用いた分詞構文
現在分詞は、主語がその動作を行っているときに使われます。
例:
通りを歩いている最中、彼女は美しい花に気づいた。
映画を見ている間、わくわく感を感じた。
この例では、「Walking」「Watching」が現在分詞であり、それぞれの分詞が修飾する主語の行動を表現しています。
上記の例文でわかるように分詞構文が使われる文とその後の文の主語は同一であることが必要です。
①の文を普通の文にすると、次のように言い変えることができます。
主語が同じ “she” になっています。
これを
この④の文を分詞構文を使って表現することはできません。
主語が “we” と “she” で異なっているからです。
「私たちが通りを歩いている最中、彼女は美しい花に気づいた。」
と言いたい時は、分詞構文を使うのではなく、④のように表現することになります。
独立分詞構文
分詞構文の基本は「主語が同じで、かつ同時に2つのことが起こっている状況」ですが、独立分詞構文という例外が存在します。
会議といえば、とても生産的でした。
独立分詞構文でよく使われるのは次のようなフレーズです。
これらを覚えておくととても便利です。
Generally speaking | 一般的に言って |
Frankly speaking | 率直に言うと |
Strictly speaking | 厳密に言うと |
Speaking of | ~と言えば |
Granting that | 仮に~としても |
Judging by/from | ~から判断すると |
Taking A into consideration, | Aを考慮すると |
According to (the weather forecast) | (天気予報)によると |
過去分詞を用いた分詞構文
過去分詞は、主語がその動作を受けたり経験したりするときに使われます。
例:
山に囲まれているため、その町は絵のように美しかった。
宿題を終えたので、彼女は外に遊びに行った。
上記の例では、”Surrounded” や “Having finished” が過去分詞であり、それぞれの分詞が修飾する主語が受けた状態や経験を表現しています。
⑤の文を普通の文で表現すると、
⑥の文を普通の文で表現すると、
となります。
まとめ
分詞構文は、文章をより短く簡潔にするために使われることがあります。
また、主語と動詞の関係を強調する効果もあります。
ただし、分詞構文の使用には注意が必要です。
文脈や意味が曖昧になる場合があるため、適切な文脈で使用することが重要です。