snack, ghost, police 等、名詞だけじゃない! 動詞として普通に使われている英単語の解説

英語の名詞は動詞としても使われる

Bag(バッグ)とかsnack(スナック)とか ghost(ゴースト)とか police(ポリス)とかの英単語はほとんど日本語として使われていて、日本人には馴染みのある英単語だと思います。

この bag、snack 、ghost、police はそれぞれ「バッグ」「間食」「お化け」[「警察官」という名詞のほかに、動詞として使われるのを知っていますか?

日本語化した英単語ほど厄介なものはないです。
なぜなら日本語化した英語は発音の違いをはじめ、使い方が限定されてしまって、その意味しかないと思っている人がほとんどではないでしょうか。

今回はこの話をしたいと思います。

名詞が動詞として使われる例

“bag”

これは英語の本来の意味である「バッグ」で、もっとも日本語化した単語の一つです。

この “bag” は「バッグ」という名詞だけでなく「袋に入れる」という動詞でもあるのです。
ネイティブの人は動詞として普通に使っています。

The supermarket clerk bagged the groceries for me.
スーパーの店員さんが食品雑貨を袋に入れてくれた。

Can you please help me bag the items I purchased?
私が買った物を袋にいれるお手伝いをしていただけますか?

“snack”

名詞では「おやつ」とか「間食」とかを言うときに使われます。
動詞として使うときは

I have been snacking these days.
最近ずっと間食をしちゃってる。

She never loses weight because she snacks between meals.
食事と食事の間に間食をするから彼女は痩せられない。

という感じで使います。

“ghost”

「幽霊」という訳語が一般によく知られていますが、これを動詞として使うときは

He totally ghosted me.
かれは完全に私との連絡を絶った。

I’m gonna ghost her because I don’t like her any more.
彼女のことはもう好きじゃないから連絡をしない。

“ghost” は目の前から消える、というようなイメージで使います。

カジュアルな言い回しになりますが、ghostには動詞で「連絡を断つ」という意味があり、恋愛関係でもよく使われます。
「連絡」にはメールや電話すべてが含まれます。

“police”

“police” の動詞形は、すべての文脈で一般的に使用されるわけではありません。
監視、ルールの強制、秩序の維持などを表す比喩的な意味で使われることが多いです。

そして”police”を「警察官」という場合は集合体としての「警察官」をさし、常に複数形の扱いですので注意が必要です。
「一人の警察官」という場合は”a police officer(man/woman)”となり、「二人の警察官」という場合は”two police officers(men/women)”となります。
最近では性別に中立な表現として a police officer, two police officersが一般的です。

The security guards were tasked with policing the event and ensuring everyone’s safety.
警備員はイベントを取り締まり、全員の安全を確保するのが任務だった。

The school principal asked the teachers to help police the halls during break time.
校長は、先生方に休憩時間中のホールでの取り締まりをお願いしました。

“group”

“group” は「一つの集まり」の意味が日本語化していますね。
この単語は「集める」という動詞として使われます。

I grouped the players on the bench.
私は選手をベンチに集合させた。

email”(メールを送る)

“email”も動詞として使われます。

I’ll email you later.
あとでメールするね。

“book” (予約する)

“book” は「本」として訳されますが、そのほかに動詞として「予約する」という意味になります。

Did you book the hotel?
あのホテル予約した?

「予約をする」という意味では “reserve” もあり、”reservation”は名詞で「予約」です。
意味としてはほとんど同じことになりますのでどちらを使っても大丈夫でしょう。

“I reserved a table.”“I booked a table.” はどちらも「テーブルを予約した」という意味でほぼ同じです。

ただ、飛行機をはじめ、乗り物の「予約」にはbookが使われやすい傾向があります。

I’ll book a flight.
飛行機を予約する。

ツアー(tour)やクルーズ(cruise)などもbookが使われやすいです。
これは場所を確保するというよりも、利用者名簿に名前を書いてもらいサービスを受けるといった意味が強いからでしょう。

レストランの席を予約する場合は”reserve”が使われやすいですが、乗り物の予約の場合は “book” を使うほうがしっくりいきます。

I have booked flight 135.
135便を予約しています。

 

“text” (テキスト文を送る、連絡する)

“text”は主に携帯端末を使って、メッセージを送る・送信する、という意味があります。

I’ll text you later on Line.
あとでLineで連絡する。

 

“shock” (衝撃を与える、ぎょっとさせる)

日本語としても普通に使われる “shock” も動詞として普通に使われます。

His behavior shocks me.
彼の行動は私を驚かせた。(彼の行動に私はショックを受けた)

 
The death of the famous singer shocked everyone.
その有名歌手の死はみんなに衝撃を与えた。

“fancy”(~を好む、~に魅力を感じる)

fancyも日本語としてよく使われますね。
形容詞として「しゃれた」「派手な」という意味で使用される場合が多いですが、この単語も動詞として使用されます。
“fancy”は「風変わりな」と言う形容詞で使う場合もありますので、使う場面を考慮してください。
人に対して使う「fancy」はロマンティックな感情を含むことが多いです。
I fancy some chocolate.
チョコが食べたい(欲しい)な。

この場合、「fancy」 はロマンチックな感情ではなく、単なる好みや欲求を表しています。
カジュアルで親しみやすい表現になります。
Do you fancy going out tonight?
今夜出かけるのはどう?

この言い方はイギリス英語では自然な言い回しです。
アメリカでは「Do you like to go out tonight?」の方が一般的です。
もちろん「fancy」の三人称単数現在形は “fancies” になります。
では、英語生活を楽しんでくださいね!
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