英単語の「soak」と「immerse」は、どちらも液体に何かを沈める動作を表現する動詞で、「浸す」という意味ですが、この二つの英単語には微妙に意味合いが異なることがあるります。
また、品詞の面からも使い方が違う場合もあります。
この違いについて解説します。
また、自動詞と他動詞のの使い方についてもお話します。
「soak」と「immerse」の違いと注意したい使い方 そして自動詞と他動詞の使い方も解説
soak
自動詞、他動詞、名詞として使うことができます。
自動詞で使う
自動詞で使う場合は目的語が必要ないので、【主語+soak】で文が完成します。
I soaked (in the hot tub).
(湯船に)浸かった。
soakだけだと状況が分かりずらいので、上記の例文のように「in the hot tub」という副詞句を使って状況をはっきりさせることができます。
他動詞で使う
他動詞で使う場合は目的語が必要なので、【主語+soak+目的語】で文が完成します。
I soaked my shirt.
シャツを水につけた。
After a long day in the sun, I like to soak my feet in a cool basin of water.
長い一日を太陽の下で過ごした後、私は冷たい洗面器の水に足を浸すのが好きだ。
名詞で使う
soakは動詞として使われるのが一般的です。
名詞として使われることはあまりありませんが、以下にsoakを名詞として使った例文を出しておきます。
After a long day of hiking, a relaxing soak in the hot tub was just what I needed.
ハイキングで長い一日を過ごした後、湯船にゆっくり浸かるのは私に必要なことだった。
「soaked」で形容詞として使われる
soakに「ed」を付けて形容詞として使うことができます。
I was soaked in the heavy rain.
大雨でずぶ濡れになった。
この場合の「soaked」は「soak」の過去形や過去分詞ではなく、形容詞であり、また受動態ではありません。
それがどうしてわかるのか、というと、自動詞は目的語が必要ないので受動態にはならない(できない)、というルールがあるからです。
ですので、この文章は受動態ではなく、形容詞を使った普通の文だということがわかります。
先ほど例に出した「I soaked my shirt.」の「soak」は「my shirt」という目的語がありますので、他動詞だということがわかり、さらに、この文は目的語があるがゆえに受動態に変えることができます。
My shirt was soaked by me.
シャツが私によって水につけられた。
この場合の「soaked」は形容詞ではなく、過去分詞となります。
immerse
この英単語は他動詞のみで使用されますので、【主語+immerse+目的語】で文が完成します。
I immersed my hands in hot water.
温水に両手を浸した。(my handsは目的語になります)
immerse myself ~ で「~に没頭する」という意味も一般的な用法です。
She decided to immerse herself in the world of literature
彼女は文学の世界に没頭することに決めた。
まとめ
「soak」は比較的長い時間をかけて「浸す」というニュアンスがあり、「immerse」は単に「浸す」という行為を表現していて、時間的なことについてはあまり示唆していない、ということができます。
「I immersed myself in a hot tub」という場合は体を完全に湯船に浸かった、ということですが、時間的なこと(長く入っていたのか、5秒だけ入ったのか)について示唆するニュアンスはありません。