私が高校生の時によく疑問に思っていたことは、次のような英文で “with me” が入っていることでした。
例えば、”I’ll take you there with me.” という英文で、日本語に訳すと「私はあなたを私と一緒にそこに連れていきます」という日本語になってしまいます。
とても不自然で “I’ll take you there.” だけでいいじゃないか、と思っていたことです。
しかしこの “with me” には大切な意味があるのです。
今回はこの “with me” の意味と使い方を解説していきます。
with me って何?
この “with me” を付ける言い方は、ネイティブの人には当たり前になっていて、無意識に出る言い方なんです。
“with me” を付ける意味 「私と一緒に」
“I’ll take you there with me” という文章では、”with me” は「私と一緒に」という意味を表しています。
この文は、直訳すると「私はあなたをそこに連れて行きます」となりますが、”with me” を付けることで、話し手が自分自身も一緒に行くことを表現しています。
つまり、「私があなたを連れて行きます。私も一緒に行きます。」というニュアンスが含まれています。
“with me” は、ここでの「私と一緒に」という意味以外にも、場合によっては「私の持ち物として」という意味を表すこともありますが、この文では前者の意味で用いられています。
“with me” を付ける意味 「私の持ち物として」
次の英文を見てください。
“I always carry tissues with me”
わたしは常にティッシュを持ち歩いています。
この文は、直訳すると「いつもティッシュを持っている」となりますが、ここでの “with me” は「私の持ち物として」という意味であり、より詳細な情報を示しています。
つまり、”with me” を付けることで、どこにいてもいつでもティッシュを使えるように、自分の持ち物としてティッシュを常に携帯していることを表現しているわけです。
“with me” を付け加える意義とは
英語には、単語だけでは意味が不明確な場合があるため、より詳細な情報を加えることで文脈を明確にし、相手に理解してもらいやすくなますので、英会話では大切なポイントです。
“with me” を省略して “I always carry tissues.” という文を使うこともできます。
しかし、”with me” を付けることで、自分がいつでもどこでもティッシュを使えるように、常に持ち歩いていることを強調することができます。
また、状況や文脈によっては、”with me” を付けなくても意味が通じることもあります。
しかし、相手に自分がどこにいるのか、何を持っているのかを正確に伝えたい場合は、”with me” のような詳細な情報を加えることが望ましいです。
まとめ
“with me” はより詳細な情報を与えることで、相手に対して理解しやすくするために付け加えている、ということになります。
なぜ “with me” を付け加える必要があるのか、ということをくよくよ考えても意味がないので、英語と日本語は「違うもの」として考える必要があります。
例えば “Good morning” は「いい朝」なのに、どうして「おはよう」になるのか、と考えてしまうことと同じだということになります。