分詞構文は、動詞の形を持つ分詞を使用して文を修飾する構文です。
英語には、現在分詞(-ingで終わる)と過去分詞(-ed、-en、-d、-tで終わる)の2つの分詞があります。
今回はネイティブらしい話し方の分詞構文についての解説です。
分詞構文について 使う理由と使い方
分詞構文を使うと、文章を短く、そして簡単にすることができます。
それが分詞構文を使う一番の理由です。
現在分詞を用いた分詞構文
現在分詞は、主語がその動作を行っているときに使われます。
例:
① Walking down the street, she noticed a beautiful flower.
通りを歩いている最中、彼女は美しい花に気づいた。
② Watching the movie, I felt a sense of excitement.
映画を見ている間、わくわく感を感じた。
この例では、「Walking」「Watching」が現在分詞であり、それぞれの分詞が修飾する主語の行動を表現しています。
上記の例文でわかるように分詞構文が使われる文とその後の文の主語は同一であることが必要です。
①の文を普通の文にすると、次のように言い変えることができます。
③ While she is walking down the street, she noticed a beautiful flower.
主語が同じ “she” になっています。
これを
④ While we are walking down the street, she noticed beautiful flower.
この④の文を分詞構文を使って表現することはできません。
主語が “we” と “she” で異なっているからです。
「私たちが通りを歩いている最中、彼女は美しい花に気づいた。」
と言いたい時は、分詞構文を使うのではなく、④のように表現することになります。
過去分詞を用いた分詞構文
過去分詞は、主語がその動作を受けたり経験したりするときに使われます。
例:
④ Surrounded by mountains, the town looked picturesque.
山に囲まれているため、その町は絵のように美しかった。
⑤ Having finished her homework, she went out to play.
宿題を終えたので、彼女は外に遊びに行った。
上記の例では、”Surrounded” や “Having finished” が過去分詞であり、それぞれの分詞が修飾する主語が受けた状態や経験を表現しています。
④の文を普通の文で表現すると、
Since the town was surrounded by mountains, the town looked picturesque.
⑤の文を普通の文で表現すると、
Because she have finished her homework, she went out to play.
となります。
まとめ
分詞構文は、文章をより短く簡潔にするために使われることがあります。
また、主語と動詞の関係を強調する効果もあります。