Bag(バッグ)とかsnack(スナック)とか ghost(ゴースト)とか police(ポリス)とかの英単語はほとんど日本語として使われていて、日本人には馴染みのある英単語だと思います。
![](https://study-english.hoc-am.com/wp-content/uploads/2022/05/man_pic.jpg)
この bag、snack 、ghost、police はそれぞれ「バッグ」「間食」「お化け」[「警察官」という名詞のほかに、動詞として使われるのを知っていますか?
日本語化した英単語ほど厄介なものはないです。
なぜなら日本語化した英語は発音の違いをはじめ、使い方が限定されてしまって、その意味しかないと思っている人がほとんどではないでしょうか。
今回はこの話をしたいと思います。
名詞が動詞として使われる例
“bag”
これは英語の本来の意味である「バッグ」で、もっとも日本語化した単語の一つです。
この “bag” は「バッグ」という名詞だけでなく「袋に入れる」という動詞でもあるのです。
ネイティブの人は動詞として普通に使っています。
The supermarket clerk bagged the groceries for me.
ディスーパーマーケッ クルーク バッグディ グロシュリズ フォミ
スーパーの店員さんが食品雑貨を袋に入れてくれた。
Can you please help me bag the items I purchased?
キャンユ プリーズ ヘルミ バッグ ディアイテムズ アイ プーチェイスドゥ
私が買った物を袋にいれるお手伝いをしていただけますか?
“snack”
名詞では「おやつ」とか「間食」とかを言うときに使われます。
動詞として使うときは
I have been snacking these days.
アィビン スナッキン ズィーズデイズ
最近ずっと間食をしちゃってる
She never loses weight because she snacks between meals.
シーネヴゥ ルーズィズ ウェイッ ビカズ シー スナックス ビィトゥウィン ミールズ
食事と食事の間に間食をするから彼女は痩せられない
という感じで使います。
“ghost”
「幽霊」という訳語が一般によく知られていますが、これを動詞として使うときは
He totally ghosted me.
ヒィ トオタリ ゴォスティドゥミィ
かれは完全に私との連絡を絶った
I’m gonna ghost her because I don’t like her any more.
彼女のことはもう好きじゃないから連絡をしない
“ghost” は目の前から消える、というようなイメージで使います。
カジュアルな言い回しになりますが、ghostには動詞で「連絡を断つ」という意味があり、恋愛関係でもよく使われます。 「連絡」にはメールや電話すべてが含まれます。
“police”
“police” の動詞形は、すべての文脈で一般的に使用されるわけではありません。
監視、ルールの強制、秩序の維持などを表す比喩的な意味で使われることが多いです。
The security guards were tasked with policing the event and ensuring everyone’s safety.
警備員はイベントを取り締まり、全員の安全を確保するのが任務だった。
The school principal asked the teachers to help police the halls during break time.
校長は、先生方に休憩時間中のホールでの取り締まりをお願いしました。
“group”
“group” は「一つの集まり」の意味が日本語化していますね。
この単語は「集める」という動詞として使われます。
I grouped the players on the bench.
私は選手をベンチに集合させた
“e-mail”(メールを送る)
e-mailも動詞として使われます。
I’ll e-mail you later.
あとでメール送るね
“book” (予約する)
“book” は「本」として訳されますが、そのほかに動詞として「予約する」という意味になります。
Did you book the hotel?
あのホテル予約した?
「予約をする」という意味では “reserve” もあり、reservationは名詞で「予約」です。
意味としてはほとんど同じことになりますのでどちらを使っても大丈夫でしょう。
ただ、飛行機の「予約」にはbookが使われやすい傾向があります。
I’ll book a flight.
飛行機を予約する。
ツアー(tour)やクルーズ(cruise)などもbookが使われやすいです。
これは場所を確保するというよりも、利用者名簿に名前を書いてもらいサービスを受けるといった意味が強いからでしょう。
私がニューヨークに赴任中にアメリカの国内線のカウンターに行って、チェックインをしようと思い
“I have a reservation.”
と言ったら、
“for dinner?”
と言われてしまいました。
私が”reservation”という単語を使ったからでしょうか、「この人は何を言っているのか?バカにしているのか?」と、ちょっとムカッときましたが、でもすぐその後に担当者は、
“OK, may I have your name?”
と言ってきましたのでしっかりチェックインができました。
レストランを予約する場合は”reservation”が使われるのですが、後でわかったことは、飛行機の予約の場合は “book” を使うほうがしっくりいくようです。
I have booked flight 135.
135便を予約しています。
と言ったなら問題なかったと思います。
“text” (テキスト文を送る、連絡する)
I’ll text you later on Line.
あとでLineで連絡入れる
“shock” (衝撃を与える、ぎょっとさせる)
日本語としても普通に使われる “shock” も動詞として普通に使われます。
彼の行動は私を驚かせた。(彼の行動に私はショックを受けた)
その有名歌手の死はみんなに衝撃を与えた。
彼からアイフォンの値段を教えてもらった時、ショックを受けました(衝撃的でした)
“surprise” は “shock” より衝撃度が低く「驚く、びっくりする」という意味になります。
“fancy”(~を好む、~に魅力を感じる)
“fancy”は「風変わりな」と言う形容詞で使う場合もありますので、使う場面を考慮してください。
あなたが好き。
ビールでも飲みませんか?