【英語イディオム解説】knock some sense intoとtalk some sense into

knock some sense intoは「(人)に分別を教え込む」「(人)に分別を叩き込む」という意味

「knock」という英単語を聞くと「knock out」をイメージする人もいると思いますが、このknockを使った「knock some sense into」というイディオムがあります。

同じような意味をもつ「talk some sense into」という表現もあります。

両者の意味はほとんど同じですが、ちょっと違うところもあります。

日本語の意味や両者の違いは何でしょうか?

knock some sense intoの意味と使い方

knock some sense intoは慣用的な表現で、強引な手段や説得的な手段を使って相手に理解させようとしたり、理性的にさせようとしたりすることを意味します。

knock some sense intoの意味は

このイディオムは「(人)に分別を教え込む」「(人)に分別を叩き込む」という意味で、ちょっと強引に相手に理解させるというようなニュアンスがあります。

この表現を使った例文

After several failed attempts to convince his friend to stop smoking, John decided it was time to knock some sense into him and show him the health risks involved.
タバコをやめるよう友人を説得するのに何度か失敗した後、ジョンはそろそろ彼に理性をたたき込み、健康上のリスクを教える時だと思った。
Sarah’s parents hoped that sending her to a strict boarding school would finally knock some sense into her and help her focus on her studies.
サラの両親は、彼女を厳しい全寮制の学校に入れることで、ようやく分別がつき、勉強に集中できるようになると期待していた。
The coach needed to bench the star player to knock some sense into him and emphasize the importance of teamwork over individual success.
監督はスター選手をベンチに下げ、個人的な成功よりもチームワークの重要性を強調する必要があった。

talk some sense intoの意味と使い方

knock some sense intoと似た表現があります。

それは「talk some sense into」です。

同じような意味ですが、「talk some sense into」は、強引な手法を使わないで、穏やかな方法で相手を説得させたり、理解させたりする、ということの違いがあります。

この表現を使った例文

The teacher tried to talk some sense into the student who was determined to drop out of school, explaining the importance of education and future opportunities.
教師は学校を中退する決意を固めた生徒に、教育の重要性や将来の機会について理解させようとした。
I tried to talk some sense into him, but he wouldn’t listen.
彼を説得しようとしたけど、聞いてくれなかった。
He was about to make a terrible decision, so I had to talk some sense into him.
彼がひどい決断をしようとしていたので、説得する必要があった。

まとめ

「knock some sense into」は、強い説得や厳しい行動によって、相手に道理をわからせたり、状況をよりよく理解させたり、行動を変えさせようとする試みを示すために使われます。

「talk some sense into」は理性的な議論、助言、説得を用いて、相手の信念、決定、行動を再考させ、より合理的な、あるいは十分な情報に基づいた視点に導く行為を表すのに使われます。

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